アザは正式名称を母斑といいます。アザには種類があり、色で大きく分けると黒、茶、赤、青の4種類です。生まれつきアザが皮膚に現れている場合が多いですが、最初はわからなくても身体の成長に伴い、アザが濃く浮き出てくる場合もあります。アザは発症する部位によっては見た目に大きく影響してしまうため、アザが原因となって悩まれる方も多いです。アザ治療は昔から行われてきましたが、近年になってレーザーによる治療効果がみられるようになってきました。
当院で治療が可能になのは黒アザと茶アザです。
黒アザは数種類あるアザの中でも最も発症される方が多いアザです。正式には色素性母斑や太田母斑と呼ばれています。色素性母斑は黒子の一種です、全身にでき、広範囲に及ぶものもあります。太田母斑は顔面にできます。
茶アザには生まれつき全身のどこにでも発症している可能性のある扁平母斑、思春期前後の時期に主に上半身にできやすい遅発性扁平母斑、幼少期にできやすい茶褐色をしたカフェオレ斑などがあり、いずれの場合も治療方法は基本的には同じです。
メラニン色素は皮膚の色合いに影響し、皮膚を黒くさせる働きがありますが、アザはこのメラニン色素の働きによって発症します。皮膚の3層である表皮層・真皮層・皮下組織にどのようにメラニン色素がどのように存在するかが数種類あるアザの原因となります。
【レーザー治療】
アザの治療はいずれの場合も基本的にレーザー治療を行います。主に使用されるのはQスイッチルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーと炭酸ガスレーザーです。黒アザも茶アザも治療には数回の照射が必要です。アザの大きさや濃さ、患者様のご希望に併せて使用するレーザー機器や治療方法を変更していくので、レーザー治療を始める前にまずはしっかりと医師と相談する必要があります。